初任者教員(小学校)かよ先生のブログ

初任者ならではの視点から、教育や学校についてつっこんでいきます。少しでも役立てば光栄です。失礼すみません。

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麦の海に沈む果実 恩田陸ワールド全開

みなさんこんばんは。

 

 

初任者小学校教諭のかよです。

 

 

本格的な秋到来ということで、今回もオススメの本を紹介します。

 

 

 

麦の海に沈む果実 (講談社文庫)

 

内容(「BOOK」データベースより)

三月以外の転入生は破滅をもたらすといわれる全寮制の学園。二月最後の日に来た理瀬の心は揺らめく。閉ざされたコンサート会場や湿原から失踪した生徒たち。生徒を集め交霊会を開く校長。図書館から消えたいわくつきの本。理瀬が迷いこんだ「三月の国」の秘密とは?この世の「不思議」でいっぱいの物語。
 
 
こちらも一気読み必須の作品です。
 
 
大好きな作者の一人である「恩田陸さん」
 
 
その恩田陸ワールド全開の一冊になっています。
 
 
 
物語の舞台は、外部からの連絡などを一切封じられた全寮制の学校。
 
 
 
ここでは、中学1年生から高校3年生までの男女が通っています。
 
 
 
そんな場所なだけあって、いわくつきの場所や生徒がたくさんいます。
 
 
 
その中の伝説の一つ、「2月の転入生は、学園を破滅に導く」
 
 
 
過去の転入生は、放火したり、失踪したりと散々なことになっています。
 
 
 
そんな誰もが恐れる2月の転校生が、主人公の「理瀬」
 
 
 
彼女はその年、どんなことを起こしてしまうのか。
 
 
 
 
そしてこの学園の秘密、主人公の秘密とは・・・
 
 
 
主人公の周りの人物たちも素敵な雰囲気を醸し出してくれています。
 
 
 
特に、日々性別が変わる校長先生などなど
 
 
 
 
この作品はさながら和製ハリーポッターと言ってもいいくらい、きれいな世界観です。
 
 
 
 
正直ミステリーとしては、最後のオチが今一つではありましたが、それを補うほどの美しい世界を味わうことができます。
 
 
ハリーポッターが好きな人はぜひ。
 
 
 
そしてこの作品、実はシリーズなのです。
 
読む順番としては、
  • ①三月は深き紅の淵を※
  • ②麦の海に沈む果実※
  • 黒と茶の幻想
  • ④殺人鬼の放課後 ミステリ・アンソロジー2/青に捧げる悪夢 (共に「水晶の夜、翡翠の朝」)
  • ⑤図書室の海(第4話:睡蓮)
  • ⑥黄昏の百合の骨
  • ⑦謎の館へようこそ 黒 新本格30周年記念アンソロジー(麦の海に浮かぶ檻)

 

※①、②はどちらから順番に読んでも楽しめます。

 

 

秋の夜長にぜひ、恩田陸ワールドをお楽しみください。