初任者教員(小学校)かよ先生のブログ

初任者ならではの視点から、教育や学校についてつっこんでいきます。少しでも役立てば光栄です。失礼すみません。

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その指導は、しない めがね旦那 を読んで

みなさんお久しぶりです。

 

あっという間に2年目になった、元初任小学校教諭のかよです!

 

ここ最近は本当に忙しく、最終更新日から8か月も経ってしまいました。。。

 

そんなブログを久しぶりに更新しようと思えたきっかけをもらったのが

 

こちら

 
 
我らが、めがね旦那先生著の
 
「その指導は、しない」です!
 
 
今日は読ませていただいた感想を書いていこうと思います。
 
 
2年目で偉そうにと思う方もいるかもしれませんが、ご容赦下さい。
 
 
怒りやすい人はここでそっと閉じてください。
 
 
まずはこの本の目次ですが、
 
まえがき
第1章 学習規律編
第2章 学習指導編
第3章 生活指導編
あとがき
 
という構成になっています。ワクワクしますね!
 
それでは、順に読んでいきます。
 
 
まずはまえがきには、めがね旦那先生のクラスの当たり前について書かれています。
 
 
9個中6個はうちのクラスでも当たり前だったのでちょっと安心。
 
しかし一つだけ「?????」があったので後程紹介します。
 
 
 
第1章
 
 
共感
・挨拶の必要性
・トイレ行っていいですか
・わからないから教えてください
・授業中の水分補給
・えんぴつの持ち方
 
これらは本当にそうなんですよ。
残念ながらいまだに上記の指導を当たり前にやっている先生がたくさんいます。
もちろん理由があるのもよくわかります。
 
挨拶、鉛筆の持ち方は大人になってできないと困る。
困りますけど、それで追い詰めたり、大人を嫌になっちゃたりする方が私は怖いです。
必要な力ではありますがね。
 
私も以前同じようなことをつぶやいていました。
 

 

そこで言われたのが、
 
・勝手に行っちゃだめだろ。
・許可が必要だ。
・失礼だ。
・大人になって困る。などなど
 
大人だって会議中飲みますよね。むしろお茶出ししなきゃいけないという文化さえありますよね。
 
会議中しょうがなくトイレに行くときありますよね。
 
そんなとき他の人の話遮って「トイレ行っていいですか」って言いますか。
 
流れを止めたりする方が失礼ですよね。
 
 
とまあ色々言ってしまいましたが、マナーなどは時代によって変わってしまうもの。
 
 
強制ではなく、こういう考え方の人もいるよと伝えることは大切だと思います。
 
 
それにしても過去の自分、とがっていたな・・・笑
 
 
疑問
・児童の主体性と忖度
 
 
主体的に動いている子供は、もしかしたら教師に忖度しているのかもしれない。
 
正直それを言ってしまったらもうおしまいだよと思ってしまいました。
 
我々の仕事は、子供たちに勉強を教えること。
 
それを子供の主体性を尊重してやらないのを認める(もちろんめがね旦那先生はそういう意味では言ってない)のは、仕事の放棄ではないかと素直に思いました。
 
 
ん~これが一番難しい。じゃあどうすればいいのかを考えることが教師としての一生の課題になるんだろうな。
 
 
 
 
 
 
 
 第2章
 
 
共感
・習っていない漢字を使ってはいけない
・九九表を見せる
・計算ドリルの使い方
・教師の自己実現に子供を使うな
・2分の1成人式反対
・絵画余白禁止の禁止
 
 
ルビを振るというのは当たり前のようで、忘れてしまいがちだったのでこれはメモメモ。
九九表、計算ドリルに関して、ナイスアイディアだと思いますが、課題は周りとの兼ね合いが・・・・
最後の3つは超超共感です。結局のところ教師が周りの目を気にているだけだと思うんですよね。何より教師自身が仕事を増やしている典型例の一つ。
無駄な自己満足はやめましょう。
 
 
 
疑問
・宿題問題
・黒板の内容をノートに写す意味
 
①宿題問題
宿題は家庭の状況で不平等である。その通り。私も宿題なんて信用していません。出さないとクレームが来るから出しています。
 
この著書で宿題を出さなくても済むようなアイディアが書かれているかと思いきや、めがね旦那先生も宿題出しているんですね。ちょっと安心。
 
出さないことによる、周りからの圧力はどこも同じ。でもそれって他のところでもたくさんあって、今まで書かれていることでもできないことはたくさんあるのが残念です。
 
 
②黒板の内容をノートに写す意味
 
黒板の内容を写すって、大切なことだと思っています。
何が大切かって、学力が低い子にとって黒板の文字は学習をやった証拠なんです。
そういった子供でも自分で考えてまとめられるようにするのが理想かもしれません。しかし私の力量では無理。そして6年間そのスタイルで過ごしてきた子に急にやらせるのはちょっときついんじゃないかな。それが6年生ならまだしも、3年生だったら?次の年、担任がまた変わったらなどなど。
理想を実現するには、学校単位での改革や共通理解は必要ですよね。
 
 
 
 
第3章
 
 
共感
・全部
 
 
これはすべて同感。Twitterならめちゃくちゃいいねしてました。
 
特に10000いいねしたかったのは、”怒鳴るはいらない”これは私の教員人生で心に決めていることでもあるし、この本を読んだ人みんなに届いて欲しい。
いまだに怒鳴るをやってる人。本当にやめた方が良いですよ。
 
過去のツイート
 

 

 

 

 

 
そして私が目指すのはさらなる高み。
 

 

叱る必要すらない。

大人同士で叱り合って良い関係なんて築けないでしょ。

これもまた理想論なのでここまでにしておきます。

 
 
 
 
あとがき
 
これを読むだけでも、この本を買った価値がありました。
なんとTwitterにも載せられているので探してみてください。
 
 
 
まとめ
 
この本の教育方針は、私の考える教育についてとても近いものがありました。
しかしすべてやるには、まだまだ私は力不足(学校での立ち位置的に)。
 
この本に対して批判的な人は、きっと教員という仕事に責任が強い人な気がします。文中の「積極的あきらめ」なんて言語道断でしょう。
 
まあそれが、間違った方向に行かなければいいんでしょうけど・・・
 
 
私自身も学校が楽しかったから、先生になった人間です。
 
だから何より、学校が楽しい場所でなければ意味がないのです。
 
言ってしまえば誰もが楽しめなくなるルールなんて必要ないんですよ。
 
学校にはまだまだ意味の分からない学校を楽しめなくしたり、子供たちを追い詰めたりするルールがたくさんあります。
 
昔からのルールについて我々教員は、”後から意味を付け足しがち”です。
 
鉛筆正しく持てなくったって死にはしません。1日くらい勉強しなくたって明日頑張れば大丈夫。
 
この本で新しい学びがなかったって人本当にそうですか?
子供を追い詰める教師の自己満足指導してませんか?
 
私自身それを考え直すとても良い機会になりました。
 
 
すべての子供が楽しく学校に通えますように!